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NY不動産物語18. 最も重要なプロセス

家を売りに出すのを一旦保留するべきか?でもすでに宣伝されてるし、一度売りに出して、すぐにマーケットから外し、また売りたいときにまた宣伝すると、「なんだかこの物件は怪しい。」と思われる可能性がある。ずっと物件をチェックしてる人達なんて沢山いるのだから。そして不動産会社のエージェントに愛想つかれても困る。

という事で、そのまま継続して家を売るプロレスを薦めた私たち。

そしてオープンハウスの準備にとりかかった。これはこの間の家の写真撮影より、更に大変なプロセス!なぜならオープンハウスに来る人たちは、皆クロゼットやキッチンの戸棚の中も開けてチェックするために、とりあえず表面上きれいにして、クローゼットや引き出しに色々しまい込めば良い、って事はできないから。でもこの作業は家を売るにあたって最も重要なポイントだからか〜なり頑張った。

例えば:

クロゼットの服はシャツ、パンツ、スーツ、を色などのコーディネートを考えながらハンガーにかけ、ハンガーも全て木製のもので統一。

リネンクロゼットの中は勿論タオルは全てたたみ方を統一し、同系色でコーディネートし、ベッドシーツなどは見かけが清潔なボックスの中にしまい込んだ。

キッチンの戸棚の中の調味料などはラベルを全て前向きにし、配置もきれいに。

子供のオモチャは、下に住んでる人にとりあえず置かせてもらった。

トイレやベッドルームはキャンドルを炊いていい香りを充満させた。

とまあ、普段から心がけてる事でもあるけれど、人に見せるとなるとかなり気合いを入れてオーガナイズ。そして家のアクセントに、お花を活け、緑を置いて寛ぎ感覚を強調。
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また暖炉の上の鏡の横にはこんな植物で飾った。
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ベッドルームの壁にはあまり絵がなく殺風景な感じがしたので、こうやって絵を飾った。
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そしてついにオープンハウスの日。今年の冬はかなり暖冬なのに、この日に限って気温が氷点下まで下がってしまった...。

さて反応はというと?

つづく。

# by ayanewyork | 2012-02-10 00:00 | NY&Brooklyn

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NY不動産物語17. 新たな発見

購入しようかと考えてる家での新たな発見とは?!屋根裏部屋にボストンバッグがあって、その中に現金がたくさん入っていた。な〜んて話は現実にはあるわけなく。

この新たな発見とは残念な発見で、何かというと:

カビ。

家の中はカビ臭くないし、そんなにひどい状態でないのだけど、カビってかなり厄介ものなのだ。こうやって家の中に繁殖するようなカビは主にタイプが2つあるらしく、安全であるのと、そうでないタイプ。安全じゃないタイプは勿論アレルギーや喘息になる危険性があり、小さい子供がいる我が家は特に気をつけないといけない。そしてカビは壁の表面だけであればブリーチをして済むけれど、深く繁殖している場合は壁を全部引っ剥がして徹底的に除去しないと、すぐにまた再繁殖してしまう。そして壁を引っ剥がした場合は壁の修理代もかかるわよね。

んもおー!ただの家探しにこんなカビの勉強をするはめになっちゃって参ったわ。

とにかく何処までダメージがあるか業者さんに来てもらって状態を調べてもらい、除去する作業の見積もりを出してもらった。そしたら表面的なカビなので深刻な問題はないと言われたものの、コストも何千ドルかする。

どうしようか。

でももう一度確認のために物件を見に戻ったら以前よりカビはひどい状態になっていた。カビって生きているからね。しかも任意売却の物件だから話が成立するまでに更に時間かかるし、私たちが引っ越せるという時までにはブルーチーズ状態になってるかもしれないし。

そしてこのカビの問題、プラス沼地があるでしょ。そして屋根とかもチェックしたら数年で新しくし直さないといけないような状態だし...やっぱりこの家は水回りがどう考えてもよくない。

という事で結局この物件は見放す事にした私たち。

でも自分たちの家はとりあえず売り出す事に決めちゃったし、どうするんだ私たち?

つづく。

# by ayanewyork | 2012-02-09 00:00 | NY&Brooklyn

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NY不動産物語16. 気がかりな事

さて、買いたいと思った例の物件だけれども、気がかりな点が他にもいくつかあって。

ひとつは、その家がある周りは家それぞれの敷地が広いだけあり、家と家もポツポツと離れていて私が孤独になってしまうんじゃないかという点。これは私たちの家探しを手伝ってくれてるエージェントも言っていた点。やっぱり家同士がもう少し近くて近所付き合いしやすいエリアの方が色んな人に出会えるしいいんじゃないかと。

ふたつめは、敷地が広いだけあってメインテナンスが大変だという事。大雪が降ったりすると除雪をしないといけないし、夏になったら芝刈りや水やりをしないといけない。そして冬は暖房代にものすごいお金がかかる。NYの周辺では冬の暖房の手段としてオイルを使う場合と天然ガスを使う場合があって、天然ガスだとそんなにコストはかからないけれど、オイルだとすごく高くなる。そしてこの家は残念な事にオイルヒーティングなんだわね。プラス、敷地が広いので税金も高い。

それから庭の敷地の端の方にちょっとした沼地のような部分があり、地盤がやや柔らかいという点も気になるのだ。冬の今はいいけれど、夏になると沼地には何が集るかご存知の通り、私が世界一嫌いなアイツらよ。蚊!まあお庭があれば夏は何処にでも蚊は来るけれど、沼地って風水的にも悪いサインよね。別に風水は拘ってないけどやっぱり水回りはよくあって欲しいもの。

でも、夢の家っていうのはそう見つからないものだってわかっているし、あとの点においてはこの家とってもいい物件なんだよな。エリアもプライムな場所だし。そして色々Jesseと相談して、もう少し家の周りとかどんな様子か見たいし、とまたその家をチェックする事にしたのだけど...

その家でとある事を発見した私たち。

つづく。

# by ayanewyork | 2012-02-08 00:00 | NY&Brooklyn

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NY不動産物語15. 写真のマジック

不動産会社と契約を交わしてから、すぐにプロのフォトグラファーがうちにやって来た。そして私たちが選んだ不動産会社のエージェントはゲイの方だったのだけど、さすがインテリアデザイン関係は頼れる。この絵はここにあった方がいい、これはなくした方が良い、この椅子はあっちに置いた方がいい...等色々アドバイスをくれて、さっすが〜と思った。

そして家中を徹底的に整理整頓したわよ!家具もいくつか捨てたり売ったりしたし、キッチンのカウンターの上に置いてある物など全てしまい込んで、しまいには車のトランクに色々積んだりして。

この作業は所謂『ステージング』と言われてるプロセスだけど、本当の本当に大変。特にうちみたいに暴れん坊の子供がいると!!でもこのステージングによっていかにバイヤー達を魅了出来るかが決まる、と言っても過言でないくらい重要なので、必死に頑張ったわよ!

そしてプロのフォトグラファーが、ファンシーなワイドレンズのカメラでとった写真がこちら。
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どうです?この写真を見た時、あ〜やっぱり不動産会社雇って良かったと思ったわ。でもさすがいいレンズ使ってるだけあって実際より広く見えるし、かなり床なんかピカピカしてるし、半分詐欺はいってるとも思うのだけど。(笑)母にも見せたら「実際と全然違うじゃない!」と。

そしてすぐにNY Timesの不動産セクションに掲載されてチェックしてみれば、うちの家の説明書きは読んでてNYCで最高な物件な聞こえ。必死に売るぞー!というメッセージがひしひしと伝わってくる感じ。

つづく。

# by ayanewyork | 2012-02-07 00:00 | NY&Brooklyn

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NY不動産物語14. 不動産会社の選び方

NYCで不動産会社を通して家を売るとなると、払わないといけない手数料は売値の5%または6%。5%、6%ってなんだか日本の消費税のようで1,000円の品物を買ったら50円、60円だけって考えそうになるけど、家の値段って桁が違う!例えば家が1億円で売れたとしたら、手数料は600万円よ!これは痛い。

ではどんな不動産会社が5%かというと、やはりローカルな小さい不動産会社が多い。そして世間で名前が知られているような大きい不動産会社は大抵6%の手数料を請求してくる。この1%の違いも大きいけれど、うちは6%の手数料のかかる不動産会社2つに連絡した。なぜなら、やっぱりそれらの不動産会社が宣伝する物件にアクセスしてくる人の数は5%の手数料しかとらないローカルな不動産会社と規模が違うという簡単な理由で。

そして2つの不動産会社から実際に連絡した人に我が家に来てもらってプレゼンテーションを行ってもらった。

プレゼンテーションの内容はというと:

私の住むエリアの不動産市場の状況、彼らのマーケティングの仕方、値段の決め方、市場に売り出すタイミング、などなど。

そしてかなり迷った結果、やっぱり話してて明るい感じのする不動産会社のエージェントを選んだ。他にもそのエージェントを選んだ理由は色々あるのだけど、結局こういう時の決め手ってフィーリングが合うか合わないかなのよね。

そして家の写真をプロの写真家に撮ってもらわないといけないため、私たちは最も大切な『ステージング』というプロセスをいよいよ開始。

つづく。

# by ayanewyork | 2012-02-06 00:00 | NY&Brooklyn

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